

日本で暮らしているとあまりか関わることがない宗教ということもあり、ハラルってなに?ハラルの日本食は作れるの?などと分からないことが多いと思われます。
ハラルというと、食に関することが比較的思い付きやすいですが、実はイスラム法で許された項目のことになり、イスラムの教えで「許されている」(合法なもの)という意味で、食だけではなく神に従って生きるイスラム教徒の生活全般に関わる考え方となります。
ハラルの反対はハラム、もしくはノン・ハラルと言い、これはイスラム教徒(ムスリム)にとって有害な物、中毒性のある物を意味しています。
イスラム法の下では、豚肉やアルコールを摂取する事は禁じられていますが、その他の食品でも加工や調理、輸送、保管に関して一定の作法が要求されます。この作法が遵守された食品がハラルとされます。また、ハラルは食品だけでなく、化粧品、医薬品、介護用品、物流、金融など、さまざまなサービスにも適用されています。
禁止されている食品の一例
- ・豚肉(ソーセージ、ゼラチンなどの加工品も含む)
・豚肉以外でも、イスラム法に基づいた食肉処理されていないもの
・アルコール類(醤油、みりん、味噌などのアルコールを含む食品)
豚肉やアルコールを使用していない製品であってもハラルではない製品もあり、イスラム教(ムスリム)の人々がハラル製品であるかを見極めることができる「ハラル認証」と言われるマークがあります。
このハラル認証は、1960年頃にマレーシアで始まり、マレーシアでは国が運営している略称JAKIM(ジャキム:マレーシア連邦政府総理府イスラーム開発庁)が管轄しています。
マレーシアの国教はイスラム教ですが、多民族・多宗教であること、そして経済発展により輸入品や加工品が増え、成分からは何が安全であるのか判断できなくなったことから、国がチェックをし、イスラム教徒(ムスリム)が安心して食品を購入できる制度を作りました。
市内中心部のブッキビンタンにある、ハラル認定キッチンを持つイスタナホテルでは、シェフからのハラルに関する講義とディスカッション、そして実際にハラル認定を受けたホテルキッチンを見ることができ、ハラルへの対応を目で確かめることができます。
名前、または内容 | Hotel Istana (ホテル・イスタナ) |
中心地からの移動時間 | 市内中心部 |
営業時間 | 平日 14:00~16:00(週末・祝日) |
見学時間(目安) | 約2時間 |
催行人数 | 10~50名 |
料金 | 有料(お問い合わせください) |
その他 | イスタナホテル宿泊が条件となります。 |


視察内容

ハラルのロゴがどのような意味を持っているのかをはじめとした、シェフによる講演があります。

ハラル認証を受けたキッチンをご案内致します。
世界のハラル認証制度
法的に運用されている国々へハラル認証製品として輸出する際には、輸出相手国のハラル認証機関から正式に承認を受けた国内認証団体が発行したハラル認証書が必要となります。認証マークは認証団体によって異なります。

2019年の訪日マレーシア人の数は501,592人(訪日ラボより抜粋)と言われています。マレーシア人だけに限らずイスラム教徒の人々は日本で食事をするときや食品を買うときに、ハラルであるかどうかを意識しています。
スーパーマーケットや、レストランなどでハラル認証マークがついているかどうか、皆さんもぜひ意識してみてください。どんなものに認証マークがついていたか、下記のコメント欄に記載してみてください。
お送りいただいた内容に関しては、弊社サイトにて公開させていただくことがありますので、あらかじめご了承ください。


